「相場は短期的には心理で動き、中期的には需給で動き、長期的にはファンダメンタルズで動く」と言われます。もちろん、例えば短期においてもファンダメンタルズがまったく関係ないわけではないですが、短期的には心理的要因による動きが大部分を占めている、というわけです。
債券マーケットの参加者は投資期間によって相場の見方が違ってきます。例えば一日の中の値動きでサヤを取る日計りディーラーにとってはファンダメンタルズよりもその時々の市場の「雰囲気」を感じ取ることが重要です。これには5分間チャートや10分間チャート、イントラデーストキャスティクス、マーケットの「噂」などが重視されます。逆にファンドマネージャーなど、数カ月単位で収益を追求する場合は、ファンダメンタルズに基づく金利の大きな流れ(トレンド変化など)が重要になります。具体的には、景気動向、為替の動き、国内・海外の政治情勢を見ながら、金利の転換点を見極めなければなりません。
金利は経済全体の資金需給で決まり、また経済全体の資金需給は実物市場(財・サービスの取引)と貨幣市場(金融取引)によって決まります。また、債券の需給という債券市場固有の要因にも左右されます。
相場動向を考える場合は、これらの要因の一つ一つを検討するだけでなく、その時々によって、これらのうちのどの要因が特に重視されるか、すなわち何が相場により大きな影響を与えるかということも考えなければいけません。
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