「すべて親(あるいは会社)が出してくれる」(!)という人は読む必要はありません。
アメリカ留学は金がかかります。食費をはじめ、生活費は日本よりかなり安く済みますが、学費は州立でも日本の私立大学より高いのが普通です。願書を請求するとたいていパンフレットが同封されてきて、学費と生活費で年間どれくらいかかるのか書いてあります。また、あらかじめ大学のadministration officeなどにメールで問い合わせてみるのもいいかもしれません。(インターネットはこういうとき、便利です。)
参考までにMSU(学費は州立でもやや高め・生活費はアメリカでも安い方)の場合、Ph.Dで年間1万6千ドルくらいかかります。ただしこの金額は履修する単位数(アメリカの学費は単位ごとにいくら、となっています)や、住む所(大人数で貸家をシェアするのが一番安い。アパートの一人暮らしが一番高い)、あるいはその人の生活スタイルや心掛けによっても随分変わります。願書を出す際、少なくとも1年分の費用が出せるか、銀行の残高証明書を出さなければいけません。また、Ph.Dの1年目は特に授業がハードなので、バイトなどはできないものと考えてください。したがって学生の場合は親から借りるか、社会に出て働いている人は貯金して、最低1年分の留学費用は用意する必要があります。しかし何があるかわからないので、できれば2年分の費用は用意しておくほうが理想です。
私の場合は銀行に勤めていた間、ある程度貯金をしたので今のところそれで食いつないでいますが、3年目で底をつくので思案中です。
日本で奨学金を申し込むのも一つの手です。ただし、留学の1年以上前に申し込まないといけないので、うっかり忘れると私のように後で泣きを見ます。
大学院生の場合、大学でfellowshipやassistantshipという名前で財政援助が受けられるのが普通です。fellowshipの場合は単にお金が与えられるだけでこちらは何もしなくていいので楽ですが、大学によってはfellowship自体存在しなかったり、成績がかなり優秀でないともらえなかったりします。assistantshipはTA(teaching assistant)やRA(research assistant)という、いわば「先生の手伝い」をして援助を受けるというものです。ただし留学生は1年目はTAをやってはいけない、という学校(例えばMSU)もあります。また、TAをやるには英語(会話)のテストにパスしなければいけなかったり、GPA(成績の平均)が一定以上なければダメ、などの制約があったりします。これらは大学によって(あるいは学部によって)制度がいろいろ異なりますので、志望校に問い合わせるか、大学のホームページ等で調べてください。
TAやRAはわりと有望な資金源ですが、仕事に時間が取られるのも実情です。そのために卒業が遅れるよりはむしろローンを借りて、就職した後返済するほうが、たとえ金利がかかることを考えても効率がいいかもしれません。
州立大学の場合、「アメリカ国籍がある」か、「アメリカ永住権(いわゆるグリーンカード)がある」人は1年間その州に住めば「州の住人(state resident)」として学費がタダになるという州(ミシガン州ではないです)もあります。日本人の場合、そのままだと無理ですが、グリーンカード(毎年募集している。「DV-200Xプログラム」と呼ばれる)を取得できればこの制度の恩恵に浴することができます。グリーンカードの応募方法については国務省のウェブサイト(このページの下のリンク)に書いてあります。適当な紙一枚に自分の名前や住所など必要事項をワープロなり手書き(ブロック体)で書いて送るだけで日本からでも応募できます。高い手数料を取ってこれの代行業をやっているところもありますが、こんなのは雑誌の懸賞に応募するのと同じくらい簡単なので、自分でやりましょう。ただし、競争率はかなり高い(数万人の枠に数百万人が殺到)ので、宝くじを買うようなものだと思ってください。
関連するサイト
- DV-200x Visa Lottery Instructions---DV-200x(グリーンカードプログラム)出願方法
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