日本ではハンコがないと生活できないのと同じように、アメリカでは事あるごとにサインをします。サインは本人であることの証なので、当然いつも同じものを使う必要があります。身分証明書関係でサインをするものとしては、パスポート、運転免許証、銀行口座(小切手)、Social Security Card、クレジットカード、学生証などです。あと、GREやTOEFLを受けるときや、アパートの契約書、大学への提出書類などにもサインをするのが普通です。
よく海外旅行ガイドなどで、「漢字のサインを使うとパスポートやクレジットカードを盗まれてもサインが真似できないので安全だ」などと漢字のサインを勧めている場合があります。一時的な旅行者ならそれでもいいかもしれませんが、住むとなると話は別です。私もこれに騙されてパスポートとクレジットカードのサインを漢字にしたので、アメリカに来てからSocial Security Cardや銀行のサインもそれに合わせて漢字にしましたが、非常にウケが悪いです。ちょっとした書類にサインするときに漢字で書いた場合、「英語で書け」と言われ、書き直しさせられたこともあります。これから留学のためにパスポートを取る人は、絶対にローマ字のサインにすることをお薦めします。
私の場合、幸いなことに日本でパスポートを取ったときは10年パスポートが出る少し前だったため、5年パスポートでアメリカにきました。5年目にパスポートの期限が切れてアメリカで更新することになったので、その機会にパスポートのサインをローマ字に変え、運転免許証もその後に取ったのでローマ字サインにしました。クレジットカードは数年おきに更新されるので、サインを変えるのは簡単です。Social Security Cardと銀行口座はまだ漢字のままで、小切手はいまだに漢字でサインしています。取りあえず今のところはこれで問題なくすごせていますが、やはりすべて同じローマ字サインを使ったほうが面倒がありません。